THE GRAHAM GOULDMAN The Bugaloos BOULDERS WORKING CLASS DOG MELODY
小さな恋のメロディ
10ccのグレアム・グールドマンの1968年ソロ作。10ccのデビュー前ですがソングライターとしてはいろんなバンドへ楽曲提供で実績を出しておりこのアルバムでもセルフ・カヴァーしています。#1「the impossible years」は哀愁漂うメロディとストリングス・アレンジが印象的。日本のGSに通じる。#2「bus stop」はホリーズ提供の名曲!コリン・ブランストーンのような雰囲気で始まってホーン/ストリングスを効かせたアレンジでワンコーラスを攻めて徐々にホリーズのように軽快になっていきます。サビのメロディは何度聴いてもハッとしてしまいます。#3「behind the door」はおどろしいメロディから後半はロックに。ポップさはありませんが#1同様GSぽい。シェールというバンドへの提供曲とのこと。#4「pawnbroker」は曽我部恵一のソロ作(サニーデイよりも)みたいな雰囲気でバックで奏でられるギターが印象的です。#5「who are they」も哀愁漂う#。もうちょっとポップな曲が聴きたいと思っているところでアルバム屈指の佳曲#6「my father」です。メロディ豊かでノスタルジックで素晴らしい曲です。続く#7「no milk today」はハーマンズ・ハーミッツへの提供曲にしてポップな佳曲。vo.の輪郭がくっきりさせたアレンジで僕はハーミッツよりも好きです。ちなみにハーミッツへの提供曲としては「listen people」も大好き。#8「upstairs, downstairs」は初期ビートルズのごときマージービートです◎。#9「for your love」はヤードバーズが大ヒットさせた#。すごくスタイリッシュに仕上げていてクール!ヤードバーズと甲乙つけがたい出来。違う曲にも思えますがイイです。「heartful of soul」「evil hearted you」なんかもバージョン違いで聞きたいところです。#10「pamela pamela」(ウェイン・フォンタナ提供曲)はstrawberry recording期の曲に近い(必然?)のでポップなソフトロックで○。#11「chestnut」はヤードバーズみたいなブルースロックのほぼインスト#。グールドマンは自分で曲を出すとなかなかヒットに結びつかないという悲劇があるようですが、聞き所のある良いアルバムです。 1970年−1971年のわずか17回しか放映されなかったイギリスの子供番組で誕生したキッズ系ポップグループ、バガルーズ。まーこんなケースは幾らでもありますね。そしてバックアップ陣がとにかく有能なのでコマーシャル性に優れて(子供にも分かりやすい)明るくポップでキャッチーな曲郡。ソフトロックの必聴盤として取り上げられていたので手にしましたが、ハーモニー抜群で男女のコーラス。バブルガムで◎でした。#1「if you become a bugaloo」はドラムとホーンにのせて「バグバグバグ・・・」とコーラス。一気にサビからスタート。そして一息ぎみにメドルテンポに落ちますがまた一気に軽快に。オープニング#がコレですからアルバムの期待も膨らみます。#2「the senses of our world」は紅一点のジョイが歌う#。サビのメロディ・ラインが最高です!続くバブルガム・ポップ#3「for a friend」もグッドです。#4「believe」は強烈なフックがあるわけではないけど優しく包み込むようなメロディが逸品な#。#5「it's new to you」も1910フルカンのような音がバックでなりますが全体としてはそこまでバブルガムにならず、でも、、ポップでキャッチーです。#6「fly away with us」はカウシルズぽいハーモニーポップ。#7「older woman」はロイ・ウッド的な軽快ポップ。ギタポ好きへ。歌詞も良い。#8「just the memory stays around」は隠れた佳曲としての品格が感じられる。じっくり聴くとメロディの素晴らしさにヤラれる。#9「gna gna gna gna gna」は途中の合いの手はキッズ・ソング一直線ですが曲はサンシャイン・ポップ一直線。#10「castle in the air」はギルバート・オサリバンの「what's in a kiss」のようなホンわかした#。ラスト#で1番ギタポ/パワポ色が高いが#11「the bugaloos」。テーマソングですかね?ジャケもちょっと面白いので中古か何かで見つけたら拾ってみてはいかがでしょう。 1973年ロイ・ウッド(ザ・ムーヴ/ELO/ウィザード)の1st。演奏も含めほぼ1人で作り上げた作品。ロイウッドにおいてコレは驚くべきところではないですけどね。#1「songs of praise」から多重録音を駆使した完璧なポップ#。手拍子がポップ度をさらに上げてくれます。パワポ・ファンは必聴です。#2「wake up」はバックの楽器としての水の音、ロイお得意のセンチメンタルな笛の音が効果的な甘酸っぱい#。◎!#3「rock down low」のオーソドックスなロック#もムーヴのエッセンスが加わって個性的になる。ストリングスアレンジも効いた#4「nancy sing me a song」はアルバムの中でも1,2を争う逸品メロディ◎。ヒット#5「dear elaine」はクラシカルな名バラード。vs「she's leaving home」!。2曲メドレーの#6「(A) all the way over the hill/(B) lrish loafer(and his hen)」。基本的にはロイ・ウッド節で埋め尽くされたポップ#ですがラストではバイオリンが前面に出た軽く実験的に。#7「miss clarke and the computer」は後期ビートルズのようなアコースティックな子守唄#。#8「when gran'ma play the banjo」。まさにバンジョーが大活躍するカントリー・ウェスタン#。ラスト#9「rock medley」はまたまたメドレー(3曲)(A) rockin' shoes〜(B) she's too good for meへの切り替えの時はアヴイ・ロードよろしくなメロディが聞こえてきます。(B) she's too good for meはノリノリなギターポップ#。(C)locomotiveのロックンロールもモロにザ・ムーヴを彷彿とさせます。アルバム全体としてゴージャスさは、他の彼のプロジェクトに譲りますが曲の出来、とりわけシンプルながらも心地よい英国的メロディ・ラインの数々は素晴らしいの一言です。名盤。 1981年リック・スプリングフィールド6th。会社の先輩にオススメされたアーティストやバンドは沢山ありますが、リック・スプリングフィールドもその1人。このアルバムと『living in OZ』、それにベスト盤しか持っていないのですが、キャッチーこの上なくパワポ好きにも遠慮なくオススメできます。感じ(僕的な位置づけ)が近いブライアン・アダムスと比べてもパワポ・ファンにはこっち。#1「love is alright」はレンブランツのアノ曲みたいなイントロだけでキャッチーさが分かります。ギターは往年のパワーポップマナーにそっているし「tonight」で終わる歌詞なんかチープトリックみたいだ。#2「jessie's girl」はグラミー賞も受賞した#。カーズぽいメロディが80s的と言えますがこれもポップ#でパワポ好きにもok!#3「hole in my heart」は個人的に大好きな曲。歌い上げのミドル#なんですが産業ポップ(けなしてません)なサビは耳に残るぞ。#4「carry me away」はジャーニーのようなメロディですが80sアメリカン・ロックを象徴するようなリックの声がマッチする。#5「i've done eveything for you」はヴァン・ヘイレンの2代目vo.サミーヘイガー作のカヴァーなんだけど一般的にはヒットさせたリックのイメージですよね。メロディだけとったら思いっきりパワーポップ#だ。小刻みなメロディ・ラインが良いです。お気に入り#6「the light of love」は長めのギターソロはご愛敬のパワポ#。#7「everybody's girl」はレゲエぽいリズムからいつの間にか1曲目のような軽快ロック#へ早変わりしている。#8「daddy's pearl」はチープ・トリックのロビンが歌ったらさらに味が出そうなロック#。#9「red hot & blue love」はジャズ風味〜ブギー調(最後はポールギルバートなギター)に。玄人好みな#でアルバムでは浮きまくってる(笑)。アレンジ効かせた#10「inside silvia」。こんなバラードも上手い彼らしいラスト#。以上。あ、ヒネクレ・ポップ好きにはオススメできませんよ(笑) 1971年『小さな恋のメロディ』のサントラ。僕がこの映画を見たのはハッキリとは思い出せませんが高校時代かな。その頃BSでは月にピックアップされた映画が何度もリピート放映されていた。映画もさることながら流れてくる音楽の良さに何度も何度も見てしまった。特に「to love somebody」聴くためにそのシーン(追いかけっこのようなシーンだか)を心待ちにした。僕はコレでビージーズを知る訳です。#1「in the morning」の優しきメロディが冒頭に流れてくる。ビージーズを象徴するようなハーモニーが◎。#2はその「in the morning」のオーケストラ。このサントラにオーケストラによるインスト.が含まれているのですがコレがまた素晴らしいのです。#3「melody fair」は有名曲なので最初に聴いたときは「あ、CMで使われていたぞ」てな感じでした。メロディの美しさは一級品の名曲ですな。#4のオーケストラでは挿入歌としての役割が十二分に出たアレンジでこれまた良いです。#5「spicks and specks」のポップなインスト(オーケストラ)も個人的にすごく好きです。#6「romance theme in f」でもオーケストラによる演奏も堪能。ビージーズ#7「give your best」はカントリー調の楽しい#。#8「to love somebody」は先にも書きましたがハマリまくった大好きな#。ホーンセッションと共に盛り上がるサビ→一転「〜to love somebody♪」と。タマリません。#9「working on it night and day」のポップなモータウン#もイイ!#10「first of may」はコレまたビージーズの屈指の名曲。S&Gの「明日に架ける橋」並のメロディと歌詞がまたイイのです。#11〜#13とオーケストラのインストが続きますが#13「teachers chase」のメロディ・ラインは最高です。ラストはCSB&Yによる#14「teach your children」。ここまで音楽そのものが映画を語ってしまうほど強烈なサントラはないと思う。ビージーズのアルバムを全て揃えていたとしても持っているべき作品。